【もっと心にしみる育成ゲーム「昭和駄菓子屋物語2」 攻略】 図鑑(手紙)
図鑑(手紙)
昭和駄菓子屋物語2の手紙の図鑑です。居間で思い出を回収すると手に入ります。
手紙はこのゲームのストーリー部分になっていて、図鑑が埋まっていくと次の手紙が手に入るようになります。
そのため、最後の手紙まで全部読むためには図鑑をコンプリートする必要があります。
通して読む前にハンカチのご用意を。
手紙 |
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おじいさんへ 今年もまた夏がやってきました。 歳をとるたびに暑さが 身にしみてくるようです。 そちらは如何ですか? あまり暑い思いなど、 していないと良いのですが。 このあいだね、 納戸を整理していたら、 古いお手紙やら日記やら たくさん見つけたの。 あなたからの手紙に、 あの子からの手紙も。 大事に仕舞いこんだまま、 すっかり忘れていたわ。 読み返していたら、 なんだか懐かしくなってしまって…。 早いものですねぇ、 もうあれから何年経ったのかしら。 おばあさんより |
お父さん お母さんへ おげんきですか? ぼくは先生のいうことをよく聞いて、 元気にしています。 今日からいよいよ、 「そかい」のはじまりです。 お母さんとはなれて、ひとりで 寝泊まりするのは、はじめてだから、 少しきんちょうするなあ。 でも、学校や近所の友だちも いっしょですから、 少しもさびしいことはありません。 ぼくは、たとえひとりだって へっちゃらです! そしてね!きょう、農家の おばさんたちが総出で、 おはぎをごちそうしてくれたのです。 あんなに甘いものを食べたのは 本当にひさしぶりで、きょうは ずっとニコニコ笑って過ごしました。 お母さんにも食べさせて あげたかったなあ。 ぼくはおいしいものを食べて 楽しく過ごしていますので、 お母さんもお父さんも、 どうか、しんかいしないでね。 太郎より |
太郎へ お手紙読みましたよ。 いつの間にかもう、すっかり 立派な字を書くようになって、 お母さんはおどろきました。 お父様も、鼻が高そうな ご様子でしたよ。 見知らぬ田舎での暮らし故、 お前が病気をしたり、 お腹をすかせたりしていないかと 気をもんでいましたが、 頼もしいかぎりです。 父母は、おじい様の許で元気に 暮らしていますから、 心配せぬように。 夜はお腹を出して寝てはいけませんよ。 送ってやった腹巻きをチャンと するように。少しくらい暑くても がまんなさいね。 お母さん |
お母さんへ お父さんが出発なさってから、 もう半年も経ちますね。 近頃お便りももらえず、 本当を言うと少し心配です。 僕も、春からいよいよ 学校に上がります。 こちらでの暮らしがこんなに 長くなるとは思いませんでしたが、 都会育ちだからと、 バカにされないようにケンカの 腕を磨いて鍛錬する毎日です。 田舎の悪童たちなんか目じゃないぜ! (ナンチャッテ) お母さんは、いかがお過ごしですか? おじい様とふたりで息が 詰まっているのではありませんか? ぼくは、それが少し心配です。 太郎より |
太郎へ すっかり寒い日が続きますね。 そちらは変わりありませんか? わたしは、お父様とお前の 帰ってくるのを首を長くして 待つ毎日です。 おじい様は確かに大変厳しい人 ですけれど、息が詰まるなんて ことはありません。 要らぬ心配は無用ですから、 滅多なことは言わぬように。 そうそう、ただ、お前の進学のこと… おじい様に相談しましたが、 やはり良い顔をなさいませんでした。 もっと上の学校に進んで 勉強をしたいんだって、 お話したのですけどね。 「文学なんて国の役に立つか」 って仰ってね… でも、お母さんは太郎の味方ですよ。 今度また折を見て相談してみますから。 あぁ、でもやっぱりこんなとき、 お父様が居てくださったらね。 お母さん |
母さんへ お加減は如何ですか? 急に倒れたと聞いて、 肝を冷やしました。 大事無いとのことで安心していますが、 本当はいますぐそちらに 飛んで帰りたい気持ちです。 しかし、まもなく学期末の試験が 始まります故、どうかお許しください。 せっかくわがままを聞いて 通わせて頂いた学校ですから、 精一杯学業に励まなくては。 母さん。 父さんのことで、だいぶ心労が 溜まっているのではないでしょうか? ぼくは、それをとても心配しています。 ご近所のおじさんたちは 次々引き上げてくるのに…。 精一杯勉強して、必ずぼくが 母さんを楽にしてみせますから。 それまで、もう少しだけ 待っていてください。 あとね。 母さん、実はね…。 最近将来やりたいことが 見つかったのです。 母さんは少し驚くかもしれないけれど、 正月に戻った時にでも、 お話を聞いてください。 太郎より |
母さんへ ようやく筆をとる気分に なりましたので、こうして お手紙します。 まず先日の騒動のこと、 謝らせてください。 せっかくの正月をぶち壊しに してしまったこと、 本当にすみませんでした。 ただ、おじい様にあそこまで 頭ごなしに反対されるなんて… 正直言って腹に据えかえたのです。 ぼくは真剣に将来のことを 考えて相談したのに。 とりつく島もなく怒鳴り散らすなんて! おじい様も、もうお年ですからね。 こう頭が固いのでは話になりません。 ただ、ふすまを破るほど大げんかして しまったことは反省しています。 でもね母さん。 僕はどんなに反対されても、 夢を叶えてみせます。 もう、昔とは違うのです。 これからは、若者が自分の人生を 自分で決めていく時代なんです! 僕は自分の夢が これからの時代に必要になる 立派な仕事だと信じています。 太郎より |
太郎へ お手紙どうもありがとう。 お前が飛び出して行ってから 連絡ひとつよこさないので、 とても心配していました。 母ももう決して若くはないのだから、 どうか心配ばかりかけないでおくれ。 お父さんだけでなく、 お前まで居なくなったら、 私はいったいどうすればいいのやら…。 おじい様は、もうすっかり お前を勘当したようなつもりで いるようですが、今からでも 遅くないから戻ってきて謝りなさい。 お母さんが、なんとか とりなしてあげますから。 それとね、正直に言うとわたしも、 そのお前の”夢”というやつがね、 少し心配です。 母さん、漫画っていうものは ちっとも知らないけれども、 子供の読むものだろう? どうして立派な学校まで出て、 そんなものに夢中になるのか、 わたしにもよくわかりません。 今度、年寄りにもよく分かるように、 じっくり話しておくれ。 お前は昔から一度思い込むと 頑固なところがあったからね…。 母より |
母さんへ 母さんだけはずっと 僕の味方だと思っていました。 でも、やっぱり新しい考え方には 付いて来られないのですね。 少し幻滅しました。 でも、考えてみれば僕ももう 子供ではないし、母親に甘える 歳でもないですよね。 母さんなら味方してくれると 無邪気に思っていた自分が少し 恥ずかしくなりました。 母さん。 僕は自分の夢を追うために、 母さんからもおじい様からも 距離を置こうと思います。 そして、”マンガ”を一生の 仕事にするつもりです。 母さんは子供の戯れ事と バカにしているようですが、 必ず世の中をアッと言わせるような マンガを描いてみせます。 それまで、 もうお会いしない覚悟です。 心配のことと思いますので、 たまにこうしてお手紙を送ります。 が、返送先は書きませんので、 あしからず。 それでは、お達者で。 |
母さんへ 久しぶりにお手紙しますね。 そちらはお変わりありませんか? マンガの世界は本当に奥が深くて 毎日が勉強です。 最近、私よりも若い作家が 次々とデビューして人気作品を 次々に発表するようになりました。 母さんも書店などで目にすることが あるんじゃないでしょうか。 ただ、私から見ればまだまだ 内容が薄く、子供だましの域を 出ていない作品が多いようです。 若いだけあって勢いはありますが、 技工がついてきていない印象です。 私が目指しているのは、 子供から大人まで万人が楽しめて、 夢と希望を得られるような 本格的な作品です。 今のところまだ満足の行く作品は 仕上がっていませんが、 近いうちに雑誌の公募にでも 応募してみようと思っています。 もし賞を取ることができたら、 一気に作家の仲間入りです! おじい様の鼻を明かして やるのが楽しみです! そして、そうなったら 母さんを迎えに行きます。 母さん、その時にお伝えしたい ことがあるんです。 だからそれまで、 どうか待っていてください。 |
母さんへ 最近少しずつ満足のいく作品を 描けるようになってきました。 ただ、残念ながら世間には まだまだこの水準の作品を 楽しめる読者が少ないようで、 なかなか評価がついてきません。 いまでは雑誌の挿絵などを描いて 糊口をしのいでいる始末です。 赤貧洗うが如し、 といったところですが、 修行中の身にはちょうどよい 暮らしぶりです。ご心配なく。 しかし近頃、 大衆というものの無知さに、 少し嫌気が差してきたところです。 仕方がないので、今度は 一般大衆にでも簡単に分かるような、 敢えて底の浅い作品を 手がけてみようと思っています。 理想を捨てるようで屈辱的では ありますが、背に腹は変えられません。 若い作家の書く薄っぺらいものでも、 ちょいちょいとつまんで真似れば、 私にも大衆受けする流行作品くらい、 すぐに描けるでしょう。 それでは、母さん、お元気で。 …ほんとうに、 お変わりないでしょうか? |
母さん また久しぶりのお手紙ですね。 母さん、いくつになられましたか…? 親の歳も忘れるとは、 とんだ不孝をお許し下さい。 酒の勢いを借りて、 この手紙を書いています。 作家としては、はなはだ恥ずかしい ことではありますが… いや、もう格好ばかりつけるのは やめにしましょうか。 今日、また公募に落選しました。 そして、私よりもずっと若い編集者に はっきりと言われました。 「才能がない」と。 もう10年近く自問しては 否定してきたことを… あの若造め! よくも、 いけしゃあしゃあと! 母さん。 あなたの心配した通りでしたよ。 あなたの息子は、 文学かぶれで、 気位ばっかり高くて、 どうしようもない負け犬です。 母さん。 もうお会いすることも なかろうと思います。 とても恥ずかしくて、 お目にかかることなど、 できはしませんから。 惨めな私の末路は自業自得ですが、 期待と信頼を裏切って、母さんを 落胆させたことだけが、心残りです。 親不孝者をどうか、 どうかお許し下さい。 母さん、どうぞお元気で。 |
久子様 突然お手紙をいただき、 大変驚いております。 もう、何が何やら気分が動転して、 これからどうしたらいいのやら。 でも、まず、あの子が人並みの 幸せを手に入れていることを知って、 それだけでも、胸がいっぱいです。 久子さん。 あの馬鹿息子に尽くしていただいて、 本当にありがとうね。 いますぐに、抱きしめて あげたい気持ちですよ。 あの子はね、本当は心根が優しくて、 賢くて、立派な子なのです。 ただ、肝心なところで自分に 甘えるのが、あの子の悪いところです。 父の居ない子として育つ あの子が可哀想で、どうしても、 甘やかしてしまった。 本当は、もっと自分に厳しく することを教えるべきでした。 久子さん。 あなたには、だいぶん苦労を かけている様子ですね。恥を忍んで、 こうしてお手紙をいただいた気持ち、 痛いほどわかります。 ほんとうにありがとう。 あなたに会える日を、 心から楽しみにしています。 もう、夢のような心地ですよ。 母より (母と名乗ってもよろしいわよね?) |
太郎へ 久子さんより住所をお聞きして、 この手紙を送ります。 こうして便りをするのは、 いったい何年ぶりでしょう。 久子さんから、 いろいろなことを聞きました。 生活苦のこと、病気のこと、 そして、お腹の子供のこと。 お前はその全てから逃げ出して、 言い訳ばかりしていますね? 母はお前を叱らなくていけません。 でも、もう老いた母には 荷が重いのです。 だから、お前を叱る代わりに 大切な大切な手紙を一通、 同封しました。お前のお父様が、 おじい様に宛てて書いた手紙です。 決してお前に見せるなと、 おじい様が最期に言い残した手紙です。 お前は愚か者ですが、賢い子です。 ですから、きっと母の言いたいことが わかるでしょう。 そして、くだらない意地を はっていないで、帰っていらっしゃい。 母さんね、今は子供相手にお菓子やら、 おもちゃやら売るお店を やっているのよ。 元気な子供ばかりでね。 年寄りには堪えるように なってきたから、久子さんと一緒に、 少し手伝ってちょうだいな。 お母さんより |
父上 戦地より、この手紙を送ります。 人に見つかれば処分されてしまいます。 走り書きのような手紙になること、 お許し下さい。 このようなこと、 頼める筋合いではないことを 承知でお頼みします。 家族のこと。家内と太郎のこと、 どうかよろしくお頼みします。 太郎はよい子ですが、 遅くにできた子ゆえ、 甘やかして育てました。 いつか慢心が度を越し、 不遜さ故に人生を踏み外しはしないか、 わたしはそれが心配でなりません。 また家内は本当に優しく素晴らしい 妻ですが、人を叱ることを知りません。 ですから、あの子が立派な男に 育つように、子、孫の代まで幸せに 暮らせるよう、どうか厳しく、険しく、 立ちはだかる峻峰のように、あの子を 導いていただけないでしょうか。 父上、どうやら私には もうそれができそうにないのです。 このようなことを言い残す不孝、 いつか再びお会いしたその時に、 必ずお詫び致します。 どうか何卒、家族のこと、 よろしくお願い申し上げます。 息子より |
お義父様へ ご報告があります。 あの子が。太郎がようやく 戻ってきました。 美人で気の利くお嫁さんも一緒です。 久子さんって言います。 これからは心を入れ替えて 家族のために働くと言っています。 なんだか急にいきり立ってしまって …張り切り過ぎないか心配です。 それからね、あのお手紙。 あの人の大切なお手紙。 あの子に見せてしまいました。 でも、よろしかったのよね? あのお手紙、本当はあの子に 見せたかったのですよね。 でもね、あの子の漫画を いつも買って読んでいたことは 内緒ですからね。 ご安心なさって。 お義父様 どうもありがとう。 おかげさまで、あの子も少しは 人の親らしくなると思います。 そう。もうすぐね、 久子さんに子供が生まれるんですよ。 もうわたし、 楽しみで仕方ないのです。 お義父様と、あの人が 見守ってくれたお陰ですね。 そちらはどうですか? あの人とは会えましたか? どうか、ゆっくりおやすみなって。 |
おじいさんへ 今日ね、あの子が お手紙をくれたんです。 そう、私達の孫娘ですよ。 ”すばる”って言うのよ。 だからね、あなたも、 もうおじいさんよ。 そしてね ”東京タワー”というのができたのよ。 わたーって何のことかしらって 思ったらね、塔のことですってね。 そりゃあもう天を衝くほど高くって、 わたしは怖くて登ったことないけれど、 すばるは今度てっぺんまで 行ってくるんですって! 太郎も久子さんも一緒にね。 近頃じゃもうすっかり 世の中平和になって… まだまだそんなにぜいたくは できないけれど、子どもたちは みんな10円玉を大切に握りしめて、 飴やらあられやら買って行きます。 おかげ様でね、なんとか人並みに 幸せにやってこられました。 だからね、おじいさん。 もう、心配しないでもだいじょうぶよ。 ひとりで遠いところで… さぞ、寂しかったでしょうね。 ごめんなさいね。 タワーのてっぺんまで登ったら、 おじいさんのこと見えるかしらね。 ありがとう。あなた。 またいつか、会いましょうね。 |
おばあちゃんえ えんぴつでお手紙書くのはじめて! ちゃんと読めるかな。 おばあちゃん おたんじょう日 おめでとう ずっと長生きしてね こんど 東京で オリンピックやるんだって! そのころは わたし中学生かな たのしみだね いっしょに 見に行こう! またこんど おばあちゃんのおみせに あそびにいくね おかし大好き! すばるより (おばあちゃんとすばるの絵) (この後エンディングへ) |